庭と植物のコト

第5回|旅行や帰省で家を空けるとき、植物の水やりはどうする?

夏休みやお盆休みなど、家を何日か空ける機会が増える季節

そんなとき、気になるのが「留守中の植物の水やり」です。

特に8月の久留米は、厳しい暑さと乾燥が続きます。

「出かける前にたっぷり水をやっておけば大丈夫」

……とは限りません。

何日間留守にするのか、鉢植えなのか庭木なのかによって、少し工夫が必要です。

今回は、茶花の里で考える留守中の水やり対策をご紹介します。

2~3日くらいの留守なら

2~3日程度の留守であれば、まずは出かける前に、しっかりたっぷり水をやること

鉢植えの場合は、鉢底から水が流れ出るまで十分に水を与えます。

そのうえで、普段から直射日光が当たっている鉢は、少し日陰になる場所へ移動します。

ベランダなどで移動できない場合は、よしずや遮光できるものを使って、直射日光を避けるのも有効です。

ただし、完全に風を遮ってしまわないよう、風通しは確保してあげましょう。

また、鉢植えは、出かける前にたっぷり水を与えたうえで、短期間であれば鉢皿に水をためておく方法もあります。

ただし、植物によっては根が水に浸かり続けることを嫌うものもありますので、すべての鉢に適している方法ではありません。

4~5日から7日ほど留守にするなら

4~5日以上、場合によっては1週間近く家を空けるとなると、出発前の水やりだけでは心配です。

そんなときは、簡易式の自動給水グッズなどを利用するのも一つの方法です。

ペットボトルに取り付けて、土に差し込んで使うタイプなど、手軽なものもあります。

植物の種類や鉢の大きさによって、水の減り方は違いますので、出発前に一度試してみることをおすすめします。

「これなら7日間大丈夫」と思って、いきなり本番で使うのではなく、普段の日に試して、水がどのくらいの速さで土に入るのか確認しておくと安心です。

室内の観葉植物は、置き場所を変える

室内の観葉植物なら、普段の窓際から少し離し、直射日光の当たらない比較的涼しい場所へ移動するのも有効です。

玄関など、室温が比較的上がりにくい場所へまとめる方法もあります。

浴室を利用できる場合は、強い日差しを避けられるため、植物によっては一時的な置き場所として使えることもあります。

ただし、浴室は湿度や温度がこもりやすいため、植物を置く場合は換気や室温にも気を配り、植物の性質に合わせて判断しましょう。

鉢の土を「マルチング」して乾燥を防ぐ

留守中の水切れ対策として、もう一つおすすめしたいのがマルチングです。

鉢土の表面に、ピートモスやバークチップなどを敷いて、土に直接日光が当たらないようにします。

土の表面から水分がどんどん失われるのを抑えることができ、乾燥対策になります。

これは鉢植えだけでなく、庭木にも使える方法です。

7日以上の旅行なら、タイマー式の散水を

1週間を超えるような旅行などの場合は、できれば自動で水やりができる仕組みを準備したいところです。

屋外に水栓がある場合は、タイマー式の散水機を設置しておくと安心です。

植物の場所や種類に合わせて、散水する時間や回数を設定できます。

ただし、こちらも旅行当日に初めて使うのではなく、出かける前に実際に動かして、水がどのくらい出るのか確認しておくことが大切です。

散水機を設置したから大丈夫、と思っていたら、ホースが外れていた……ということがないように、一度試運転をしておきましょう。

庭木にも「土を乾かしすぎない工夫」を

庭木の場合は、鉢植えほど頻繁な水やりが必要でない場合もありますが、真夏の長期不在では注意が必要です。

特に、樹木の足元の土がむき出しになっている場所は、強い日差しで土が乾燥しやすくなります。

そんなときは、ピートモスやバークチップなどで土の表面を覆うマルチングも有効です。

土に直接日光が当たるのを防ぎ、土の乾燥を抑える助けになります。

そして、出かける前には、庭木にも念入りに水を与えておくこと。

表面だけを濡らすのではなく、根元にゆっくり、しっかりと水を染み込ませておきましょう。

大切なのは「出かける前のひと手間」

留守中の水やり対策は、特別難しいことをする必要はありません。

短い留守なら、たっぷり水をやって、日差しを避ける。

数日から1週間なら、簡易給水やマルチングを組み合わせる。

長期間なら、自動散水などの仕組みを準備する。

そして何より大切なのは、出かける前に植物をよく見て、十分に水を与えておくことです。

夏の植物は、たった数日でも環境によって大きく状態が変わります。

「去年は大丈夫だったから、今年も大丈夫」

ではなく、その年の暑さ、その場所の環境、植物の状態を見て準備してあげてください。

植物も家族と同じ。

安心して出かけて、帰ってきたときに元気な姿で迎えてもらえるよう、出発前にひと手間かけてあげましょう。
次回は、夏のみずやりトラブル!?です。