庭と植物のコト

第4回|夏に特に水切れしやすい「鉢植えの水やり」|久留米の8月は朝晩の水やりが基本

地植えの庭木に比べて、夏に水切れしやすい鉢植え

特に久留米の8月。

テラスやベランダに置いている鉢植えは、ほぼ毎日の朝晩の水やりが欠かせません。

日当たりのよい南側や、西日が当たる場所では、さらに注意が必要です。

今回は、茶花の里で扱っている低木や茶花など、屋外で育てる鉢植えの夏の管理についてご紹介します。

ベランダやテラスの鉢植えは、とにかく乾きやすい

鉢植えは、地植えと違って土の量が限られています。

そのため、夏になると土の中に蓄えられる水分も限られ、気温が高くなったり、風が強かったりすると、どんどん水分が失われていきます。

特に、コンクリートのテラスやベランダは照り返しもあり、鉢の周囲まで高温になりやすい環境です。

久留米の8月、南側や西日の当たる場所に置いた鉢植えは、朝に水をやったから夕方まで大丈夫、とは限りません。

朝晩2回の水やりが必要になることも珍しくありません。

我が家では、朝晩「手桶いっぱい」の水

我が家はマンションの10階に住んでいます。

ベランダの鉢植えには、夏になると朝晩、水やりをしています。

やり方は、とてもシンプルです。

手桶いっぱいの水を、植木鉢のウォータースペースにしっかり水がたまるくらい、勢いよく与えます。

鉢の上には、土と鉢の縁の間に少し余裕があります。

ここをウォータースペースとして使い、いったん水をためて、鉢の中にゆっくりと染み込ませていきます。

少しずつ表面だけを濡らすのではなく、鉢の中全体にしっかり水を通すことを意識しています。

鉢の中まで、しっかり水を通す

鉢植えの水やりでは、ただ土の表面を濡らせばいいというわけではありません。

たっぷりの水を与えて、鉢の底から水が流れ出るところまでしっかり水を通します。

水が鉢の中を通って下へ流れることで、鉢の中の空気も入れ替わります。

植物の根は、水だけでなく酸素も必要としています。

そのため、水をしっかり通して、排水させることは、根が健全に育つ環境づくりにもつながります。

「水をやる」と「鉢の中を水で満たしておく」は、同じではありません。

たっぷり与えた後に、余分な水はきちんと流す。

これが、鉢植えの水やりでは大切です。

鉢皿には、水をためない

水やりをしたら、鉢底から流れ出た水もしっかり切ります。

そのうえで鉢皿に戻します。

鉢皿に水をためっぱなしにしないことも大切です。

ずっと鉢底が水につかった状態になると、根の周りの通気が悪くなり、根に負担がかかることがあります。

「たっぷり水をやる」と「水浸しにする」は違います。

しっかり水を通して、余分な水はきちんと排出する。

この繰り返しが、夏の鉢植え管理の基本です。

小さな鉢は、朝から夕方までもたないことがあります

鉢の大きさも、とても重要です。

私たちの経験では、直径20cmより小さな鉢は、朝にしっかり水をやっても、夕方までもたないことがあります。

土の量が少ないため、どうしても乾燥が早くなります。

そこで我が家では、小さな鉢を単独で置かず、大きな鉢の上の片隅にまとめて置くようにしています。

いわば、

「寄らば大樹の陰」作戦です。

大きな鉢の陰や植物の葉陰を利用することで、直射日光を少し避け、小さな鉢が受ける暑さを和らげます。

特に真夏のベランダは、想像以上に過酷です。

少しでも植物が過ごしやすい場所をつくることが、水切れ対策になります。

小さな鉢ほど「置き場所」が大切

鉢植えの管理というと、水やりの回数ばかり気にしてしまいがちです。

でも実際には、

「どこに置くか」も水やりと同じくらい大切です。

同じ植物でも、

  • 南側の直射日光が当たる場所
  • 西日が強く当たる場所
  • 風が強く通り抜ける場所
  • 少し日陰になる場所

では、土の乾き方がまったく違います。

特に小さな鉢は、環境の影響を受けやすいので、真夏には置き場所を少し工夫してあげるだけでも、水切れを防ぎ管理しやすくなります。

茶花の里の植物は「屋外で育てる」が基本

茶花の里では、雑木と茶花を中心に植物を扱っています。

そのため、基本的には屋外で育てることを前提とした鉢植えが中心です。

夏の強い日差しや暑さの中で、植物が元気に過ごせるように、

「水は足りているかな?」

「土は乾いていないかな?」

「置き場所が暑すぎないかな?」

と、植物の様子を毎日見てあげることが大切です。

久留米の夏は「朝晩の水やり+置き場所」

鉢植えの夏越しで大切なのは、特別なことではありません。

朝、しっかり水をやる。
夕方、もう一度状態を確認する。
必要なら、もう一度水をやる。
そして、鉢の大きさや置き場所も工夫する。

この積み重ねです。

特に久留米の8月は、植物にとって非常に厳しい季節。

「昨日は大丈夫だったから、今日も大丈夫」とは限りません。

毎日の気温や日差し、風、そして植物の様子を見ながら、夏の鉢植えを守ってあげてください。

次回は、鉢植えでも特に気をつけたい、**「葉っぱに水をかける『葉水』は必要?」**についてご紹介します。