庭と植物のコト

第5回|葉っぱに水をかける「葉水」は必要?

「植物の葉っぱに水をかけるのは、やったほうがいいですか?」

夏になると、こんな質問をいただくことがあります。

結論からいうと、葉水は植物や環境によって、補助的に行います。

また、その日の気温や乾燥状態も、判断材料になります。

ただし、葉水は「水やり」の代わりではありません。

まず、根に水を届けるのが水やりです。
一方で、葉の状態を整えるために行うのが葉水です。

この2つは、分けて考えることが大切です。

葉水とは?

葉水とは、その名前のとおり、植物の葉に水をかけることです。

一般的には、霧吹きなどを使います。

葉の表面を湿らせることで、乾燥した環境では、葉の状態を整える助けになります。

特に真夏のベランダは、鉢植えが乾燥しやすい環境です。

そのため、植物の状態を見ながら、葉水を取り入れることがあります。

でも、根が乾いていたら「まず水やり」

ここは、とても大切なポイントです。

葉がしおれているからといって、葉に水をかければ大丈夫とは限りません。

土が乾いている場合は、まず根元へ水を届けます。

つまり、根への水やりが優先です。

葉水で葉が濡れても、土の中の水不足は解消しません。

ですから、夏の水やりでは、根のあるところまでしっかり水を届けることが基本です。

これは、これまでの水やりの記事でもお伝えしてきました。

真夏の日中の葉水には注意

葉水にも、適した時間帯があります。

例えば、真夏の強い日差しの中では、葉をびしょびしょにするような葉水は避けたいものです。

茶花の里では、基本的に早朝の水やりを中心に考えています。

そのため、葉水をするときも、強い日差しを避けます。

また、高温になっている時間帯も、できるだけ避けたいところです。

植物の様子を見ながら行いましょう。

「葉の様子を見る」ことが一番大切

葉水をするかどうかは、回数だけでは決めません。

まず、植物の様子を観察します。

例えば、

いつもより元気がない。
葉が下を向いている。
表面が乾いたように見える。

こんな変化がないか確認します。

植物は、人間のように「今日は喉が渇いた」と言ってくれません。

だからこそ、毎日の観察が大切です。

茶花の里では、葉水は「補助」と考えています

茶花の里が扱っているのは、雑木や茶花が中心です。

そのため、基本的には屋外で育てる植物です。

夏の管理では、まず根への水やりを優先します。

また、置き場所も大切です。

さらに、土の乾き具合も確認します。

そのうえで、必要に応じて葉水を取り入れます。

葉水は、あくまで「補助」です。

したがって、「葉に水をかければ大丈夫」ということではありません。

土を見て、葉を見て、植物全体を見る。

それが、夏の植物のお手入れで大切なことだと思っています。

次回は、夏休みなどで家を空けるときに気になる、**「旅行中の水やり、どうする?」**についてご紹介します。