庭と植物のコト
第1回 夏の水やり 基本の『き』
夏の水やり、基本の「き」|久留米の暑い夏、朝だけで大丈夫?
夏になると、植物の水やりが気になる季節です。
「毎日水をあげたほうがいいの?」
「朝と夕方、どちらにあげればいい?」
「たっぷりって、どのくらい?」
実は、水やりには「毎日○回」という決まった正解があるわけではありません。
ただ、久留米の夏は話が少し違います。
久留米の夏は、水切れに要注意
久留米は、夏になると非常に気温が高くなる地域です。
特に梅雨明けから9月いっぱい頃までは、植物にとって厳しい暑さが続きます。
35℃を超える猛暑日が続くような時期には、土も乾きやすく、植物からもどんどん水分が失われていきます。
そのため、この時期のお庭では毎日の水やりが必要になることが多くなります。
特に、植えてからまだ年数の浅い樹木や草花、鉢植えなどは、水切れに注意が必要です。
水やりは、まず朝が基本
夏の水やりは、できれば早朝から朝9時頃までがおすすめです。
朝のうちにしっかり水分を補給しておくことで、これから気温が上がっていく時間帯に備えることができます。
水やりをするときは、土の表面だけを濡らすのではなく、根元にゆっくり、土の中まで水が染み込むようにたっぷり与えることが大切です。
では、夕方の水やりは必要?
「朝に水をあげたから、夕方は大丈夫」
とは限りません。
朝から気温が高く、さらに風が強い日などは、植物から水分がどんどん奪われます。
夕方になって土を確認すると、朝に水やりをしたにもかかわらず、土が乾いてしまっていることがあります。
そんな日は、茶花の里でも夕方7時頃に、もう一度水やりをすることがあります。
つまり、
朝だけで十分な日もあれば、朝晩の2回、水やりが必要になる日もある。
これが、夏の水やりの難しいところです。
「毎日あげればいい」ではなく、土を見て判断
水やりで大切なのは、カレンダーを見て「今日は水やりの日」と決めることではありません。
実際に土の状態を見ること。
これが一番大切です。
土の表面が乾いているか、少し掘ってみて中まで乾いていないか、植物の葉がしおれていないかなどを確認します。
反対に、土がまだ十分に湿っているのに、毎日たっぷり水を与え続けると、根が傷んでしまうこともあります。
「毎日」という言葉だけにとらわれず、その日の気温や風、日当たり、土の乾き具合を見ながら水やりをすることが大切です。
鉢植えは、置き場所と鉢の大きさもポイント
鉢植えの場合は、置いている場所や鉢の大きさによっても、土の乾き方が大きく変わります。
例えば、日当たりのよい場所に置いた小さな鉢は、土の量が少ないため、あっという間に乾いてしまうことがあります。
一方で、日陰に置いてある5号鉢以上の大きめの鉢であれば、朝の水やりだけで足りる場合もあります。
ただし、これも「大鉢だから大丈夫」と決めつけるのではなく、その日の気温や風、植物の状態、土の乾き具合を確認することが大切です。
夏の水やりは「植物をよく見る」ことから
夏の水やりに、すべての植物に当てはまる一つの答えはありません。
同じ庭でも、
- 日当たりがよい場所
- 日陰の場所
- 風が強い場所
- 地植え
- 鉢植え
- 植えて間もない植物
- しっかり根付いた樹木
では、水の必要量が違います。
だからこそ、「朝に水をあげたから終わり」ではなく、夕方にもう一度植物と土の状態を見てみる。
それだけでも、水切れによる夏のトラブルを防ぎやすくなります。
久留米の厳しい夏を植物が元気に乗り越えられるように、まずは毎日の庭の様子を観察することから始めてみてください。
次回は、夏の水やりでよく聞かれる疑問、「水やりは朝と夕方、どちらがいい?」
について、もう少し詳しくご紹介します。