庭と植物のコト
第7回|夏の水やり 葉っぱに水をかける「葉水」は必要?
「植物の葉っぱに水をかけるのは、やったほうがいいですか?」
夏になると、こんな質問をいただくことがあります。
結論からいうと、葉水は、植物の種類やその日の環境に応じて行います。
気温や乾燥の程度によっても、必要かどうかは変わります。
ただし、葉水は「水やり」の代わりではありません。
水やりは根へ水を届けるもの。
葉水は、葉の状態を整えるために行うもの。
この2つは、分けて考えることが大切です。
葉水は、根への水やりとはまた違った役割があります。植物の葉を健やかに保ち、季節の美しさを楽しむためにも役立ちます。
例えば、イロハモミジを美しく紅葉させたい場合、夏場の葉水はとても有効です。
夏の乾燥や強い日差しで葉が傷んでしまうと、秋まできれいな葉を保つことが難しくなります。
そのため、紅葉を楽しみたいイロハモミジなどでは、私たちも葉をできるだけ健やかに保つための葉水をかけています。
葉水とは?
葉水とは、その名前のとおり、植物の葉に水をかけることです。
一般的には、霧吹きなどを使います。
葉の表面を湿らせることで、乾燥した環境では、葉の状態を整える助けになります。
特に真夏のベランダは、鉢植えが乾燥しやすい環境です。
そのため、植物の状態を見ながら、葉水を取り入れることがあります。
でも、根が乾いていたら「まず水やり」
ここは、とても大切なポイントです。
葉がしおれているからといって、葉に水をかければ大丈夫とは限りません。
土が乾いている場合は、まず根元へ水を届けます。
つまり、根への水やりが優先です。
葉水で葉が濡れても、土の中の水不足は解消しません。
ですから、夏の水やりでは、根のあるところまでしっかり水を届けることが基本です。
これは、これまでの水やりの記事でもお伝えしてきました。
真夏の日中の葉水には注意
葉水にも、適した時間帯があります。
例えば、真夏の強い日差しの中では、葉をびしょびしょにするような葉水は避けたいものです。
茶花の里では、基本的に早朝の水やりを中心に考えています。
そのため、葉水をするときも、強い日差しを避けます。
また、高温になっている時間帯も、できるだけ避けたいところです。
植物の様子を見ながら行いましょう。
「葉の様子を見る」ことが一番大切
葉水をするかどうかは、回数だけでは決めません。
まず、植物の様子を観察します。
例えば、
いつもより元気がない。
葉が下を向いている。
表面が乾いたように見える。
こんな変化がないか確認します。
植物は、人間のように「今日は喉が渇いた」と言ってくれません。
だからこそ、毎日の観察が大切です。
茶花の里では、葉水は「補助」と考えています
茶花の里が扱っているのは、雑木や茶花が中心です。
そのため、基本的には屋外で育てる植物です。
夏の管理では、まず根への水やりを優先します。
また、置き場所も大切です。
さらに、土の乾き具合も確認します。
そのうえで、必要に応じて葉水を取り入れます。
葉水は、あくまで「補助」です。
したがって、「葉に水をかければ大丈夫」ということではありません。
土を見て、葉を見て、植物全体を見る。
それが、夏の植物のお手入れで大切なことだと思っています。
茶花の里では、植物の種類や植えている環境に合わせた、お庭のお手入れや管理についてもご相談を承っております。
是非一度、足をお運びください 文責 高良秀子