庭と植物のコト

第2回|庭木の葉が変!原因は水不足?カミキリムシ?見分けるポイント

前回は、庭木の葉の変化は、樹木からのサインかもしれないというお話をしました。

今回は、その「なんか変」の原因を探ってみます。

一枝だけの異変なら、枝の中も見てみる

季節外れに一枝だけ紅葉した場合、注意したいのがカミキリムシ類の幼虫による食害です。

カミキリムシ類の幼虫は、幹や枝の内部を食害します。

そのため、葉に大きな虫食い跡がなくても、

「急にその枝だけ元気がなくなった」
「季節外れに赤くなった」
「その後、落葉した」

ということがあります。

木の周りに「木くず」がないか

カミキリムシ類の食害では、幼虫が幹の中を食べたときに出る、ノコクズのようなものが、幹の周囲に落ちていることがあります。

冬から春にかけて、庭木の根元などに見慣れない木くずの山を見つけたら要注意です。

排出孔などを見つけ、早い段階で原因を特定できれば、適切な処置につなげられる場合があります。

茶花の里では、虫が枝の中へ入った入口を見つけた場合、状況によっては細い針金などを使って幼虫をかき出すこともあります。

食害を早い段階で止めることができれば、まだ生きている枝を枯れ込む前に助けられる可能性があります。

水をやっているのに元気がないとき

もちろん、葉の変化の原因が水不足ということもあります。

ただし、「水をやっているから大丈夫」とも限りません。

土が乾いていないか。

水はけが悪くなっていないか。

根が十分に張れる状態なのか。

水をやっているのに元気がないときは、土や根の状態まで考えてみる必要があります。

8月下旬のカツラ。これは「紅葉」ではないかも?!

もう一つ気をつけたいのが、夏の葉色の変化です。

例えば8月下旬、まだ本格的な紅葉には早いのに、カツラの葉色が少しずつ薄くなってきた。

そんなときは、「もう紅葉が始まった」のではなく、強い日射、高温、乾燥などによる夏のストレスを疑います。

カツラは強い西日を嫌う樹木の一つ。

久留米の厳しい夏には、土の状態を確認し、根元へ十分に水を届けることが大切です。

必要に応じて強い日差しを和らげ、できるだけ葉を長く健全な状態に保ちます。

葉を早く落とさず、休眠期までできるだけ元気な状態を保ってあげる。

それも、夏の樹木管理の大切な仕事です。

「葉が変だ」と思ったら、まず観察する

庭木の葉が変色したとき、

「水が足りないのかな?」

と思うのは自然なことです。

でも、原因は水だけとは限りません。

葉、枝、幹、土、根。

一つずつ見ていくことで、原因が見えてくることがあります。

庭木のトラブルは、完全に枯れてからでは対処が難しくなります。

だからこそ、

「季節外れの紅葉」
「急な葉色の変化」
「木の根元の木くず」
「夏なのに元気がない」

そんな小さな変化を見逃さないことが大切です。

「枯れてしまったのか分からない」
「葉の色がおかしい」
「急に元気がなくなった」

そんなときは、早めにご相談ください。

茶花の里では、樹木の種類だけでなく、植えられている環境や土壌の状態まで確認しながら、お庭の樹木を管理しています。

次回は、植える前に知っておきたい「土づくり」について、もう少し詳しくご紹介します。