庭と植物のコト
第2回|水やりは朝と夕方、どちらがいい?|夏の水やりは「時間」と「量」が大切
「水やりは、朝と夕方どちらがいいですか?」
お庭を管理していると、よくいただく質問です。
結論からいうと、夏の水やりは、基本的には早朝がおすすめです。
特に久留米の夏は、朝から気温が上がり、日中には35℃を超える日もあります。
だからこそ、植物が暑さにさらされる前に、しっかりと水分を補給しておくことが大切です。
水やりは、できるだけ気温が上がる前に
茶花の里では、夏の水やりは早朝5時頃から、遅くても8~9時頃までを一つの目安にしています。
できれば、気温が35℃を超えるような時間帯になる前に、水やりを終えておきたいところです。
朝の比較的涼しい時間帯に水を与えることで、これから気温が上がっていく時間に備えて、植物に十分な水分を補給できます。
特に朝の気温が25~28℃程度までの時間帯は、日中の厳しい暑さの前に水やりを済ませるという意味でも、良いタイミングです。
「朝に水をやったから大丈夫」とは限りません
では、夕方の水やりは必要ないのでしょうか?
これも、その日の天候や植物の状態によります。
久留米の8月のように、連日厳しい暑さが続く時期には、朝にしっかり水をやっていても、夕方には土が乾いてしまうことがあります。
特に、
- 朝から気温が高い
- 日差しが強い
- 風が強い
- 雨が降っていない日が続いている
- 鉢植えで土の量が少ない
といった条件が重なると、水分が失われるスピードも速くなります。
そういう日は、夕方にもう一度、土や植物の状態を確認します。
朝の水やりだけでは足りないと判断した場合は、夕方7時頃を目安に、2回目の水やりをすることもあります。
実は「水をやっているつもり」でも、水不足になることがあります
夏の水やりで、もう一つ気をつけたいのが水の量です。
「毎日水をあげています」
というお話を聞いても、実際に土の中を確認すると、深いところまで十分に水が届いていないことがあります。
特に乾燥の激しい8月は、土の表面が濡れているだけでは不十分な場合があります。
少ない量の水を毎日ちょこちょこと与えていると、土の表面近くしか湿らず、土の深い部分にある根の先端まで水が届いていないことがあります。
すると、
「ちゃんと毎日水をやっているのに、植物が元気にならない」
ということが起こります。
水やりは「回数」だけではなく、どこまで水が届いているかがとても大切です。
水やりは「少しずつ」ではなく「根元までしっかり」
夏の水やりでは、土の表面を濡らすだけではなく、根のある深いところまで水が染み込むように、根元へゆっくりと水を与えます。
一度に勢いよく水をかけると、土の表面を水が流れてしまうこともあります。
土に水が染み込んでいくのを確認しながら、植物の根元にしっかり水を届けることを意識してください。
「毎日水をやっているから大丈夫」と思っていても、実は水が足りていない。
これは、夏のお庭では意外とよくあることです。
朝と夕方、どちらが正解?
ここまで読んでいただくと、
「結局、朝と夕方どちらに水をやればいいの?」
と思われるかもしれません。
基本は、朝です。
ただし、久留米の厳しい夏では、朝だけでは足りない日もあります。
大切なのは、
朝の涼しい時間帯に、根元までしっかり水を届ける。
そして、
夕方に土の状態を確認して、乾いていればもう一度水を与える。
という考え方です。
水やりは「何時に何回」と決めてしまうのではなく、その日の気温、日差し、風、土の乾き具合、植物の様子を見て判断することが大切です。
植物は、自分で「水が足りません」と言ってくれません。
だからこそ、毎日のちょっとした観察が、夏のお庭を守ることにつながります。
次回は、夏の水やりでもう一つ大切なポイント、
「植木には、どのくらいの量の水をあげればいい?」
についてご紹介します。